ホグワーツの秘密
創設者の物語
ホグワーツは、ゴトリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ローウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンの4人の創設者によって設立された。
今作では創設者4人にまつわるアイテムが登場。
グリフィンドールの剣、ハッフルパフのカップ、レイブンクローの髪飾り、スリザリンのロケット。
このうち3つがヴォルデモートの分霊箱となり、各地に隠された。
映画ではレイブンクローの髪飾りが分霊箱にされたエピソードが描かれている。
一方スリザリンと相対するグリフィンドールが持っていたとされる剣は、分霊箱を破壊することのできる数少ないアイテムとなっている。
秘密の部屋でハリーがバジリスクを倒した時に使用した剣が、最終章で再び注目を浴びた。
ホグワーツの隠された部屋たち
広大な敷地に広がるホグワーツ城。
合言葉が必要な部屋、具体的なイメージを必要とする部屋などさまざま。
パーセルタングを使える者だけが開けられる「秘密の部屋(サラザール・スリザリン創設)」。パーセルタングを使える者の多くはスリザリン出身であることが多いのだが、ヴォルデモートの魂の一部が乗り移ったハリーも使うことができる。
この部屋にいるバジリスクは、直接目が合った者を死に至らしめる力をもつ巨大な毒蛇。トム・リドル(後のヴォルデモート)が最初に秘密の部屋を開けた際に、1人の少女(嘆きのマートル)がバジリスクの犠牲となった。
この部屋はホグワーツ城の7階に存在している「あったり、なかったりの部屋」。
具体的に必要とするものをイメージすると、それに見合った部屋を用意してくれる。(ただし飲食物を生み出すことはできない。)
ハリーたちが創設したダンブルドア軍団の秘密練習場、カロー兄妹やスネイプ校長からみんなを守るためにネビルが作った隠れ家など、この物語において重要な役割を担う部屋だ。
このほかにも、ホグワーツには登場していない部屋がたくさんあるはずだ。
魔法界の秘密
吟遊詩人ビードルの物語
魔法界に伝わる昔話。ロン曰く幼い頃に読み聞かせをしてもらったというほど、魔法使い家庭では馴染みのあるお話のようだ。
その中で「3人の兄弟」の物語は、今作で重要な役割を担う。死に対して、3兄弟がそれぞれどう向き合うのかが描かれている。
3兄弟が”死”から譲り受けた品々を指す。
①ニワトコの杖②蘇りの石③透明マントは死を克服しうるアイテムとして、さまざまな魔法使いが手に入れようとしてきた物だ。それはヴォルデモートも例外ではなく、最強の杖とされるニワトコの杖を手にいれるため行動を起こす。
光と闇
ヴォルデモート率いる闇の陣営、ダンブルドアやハリーが率いるいわば光の陣営。物語はこの対局関係に始まり、この対立が消滅した時に終わる。
前者が恐怖と支配をもとに作られた集団であり、後者は愛をもとに作られた集団といえよう。
ヴォルデモートとデスイーターは主従関係であり、ヴォルデモートは常に頂点に君臨する帝王、孤独な存在であり、周囲は自身の思うがままに動く駒である。一方ダンブルドアやハリーが率いる陣営には主従関係はなく、師弟関係や友情・愛情関係で成立している。闇の陣営がヴォルデモートを頂点とする絶対的なピラミット型構成なのに対し、光の陣営はダンブルドアやハリーを中心に円形の構成だ。
これは魔法界のみならず、現代を生きる我々にも通ずるところがある。
もちもち夫婦の評価点数
あんこもち:4.7(part1) /4.8
きなこもち:4.0(part1) /4.2
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